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祖母の遺品整理

地方の山間部に一人暮らししていた叔母が、階段から落ち首を骨折した衝撃から、認知症が進行し、入れる施設を探している間、2ヶ月間介護で移住しました。叔母は、20年前までそこで祖母と暮らしていましたが、祖母が亡くなってから20年間、親族の誰も遺品整理をさせてもらえなかった為、手つかずとなっていました。
叔母の施設が決まれば、豪雪地帯の1軒家は空き家となり、山の中の自然環境は厳しいので、痛みも早いと思われた為、両親や親族からお願いされ、私が介護の傍ら日中、叔母がデイサービスへ通所している間に、不要な家財道具の処分と祖母の遺品整理をし、家を売却する準備をする事となりました。
雪国なので、高床式の3階建ての家で、1階がコンクリート造りの駐車場兼地下室倉庫となっていて、
2階、3階部分が居住スペースになっている小さな家ですが、
祖母の遺品は1階~3階まで各所に、住んでいた時の20年前までのまま保管されており、
朝9時に叔母のデイサービスの送迎が来てから、毎晩1時くらいまでかけて約2ヶ月間、自治体の有料ごみ袋へ燃えるごみ・不燃ごみ、プラごみと分け、それらは車に積んで指定日に近所の集積場へ運びました。
山間部なので、便利屋さんや遺品整理サービスの業者は、かなり遠い隣の市にしかなく、依頼すると経費がかかる為、大型家電と大型家具以外の、一般ごみに出せない物は、車で片道40分のところにある資源センターへ毎日2往復して持ち込みました。資源センターだけで総重量1トンでした。
祖母の遺品は最後に選別し、趣味の編み物の、袖を通していない出来あがったセーター類だけを
みつくろい、親族用に持ち帰る事にしました。
それ以外の遺品は、例えば着物ですが、桐の衣装箱等に保管せず、全てプラスチック製の衣装ケースで保管されていたせいで、それぞれ一部がカビてしまっており、親族に相談なく処分しました。
贈答品のタオル類、寝具類、食器類は、未開封の物だけ親族用に持ち帰り、
長年の保管でシミがついてしまっていた布類は、処分しました。
一番大変だったのは、来客用の布団類です。古い羊毛の重い布団ばかりで、とても叔母の軽自動車に積んで資源センターへ持ち込める量ではなかった為、
雪が溶けて春になったら、ワゴン車に載っている兄弟と改めて来て、処分に行きました。
叔母は片付けが苦手だったのと、自分の母親の遺品を捨てるのは寂しかったんだと思い、
20年祖母の遺品と暮らしていた叔母の気持ちや、
独身の娘を残して亡くなった祖母の気持ちを考えながら、黙々と整理した2カ月間でした。